ながれてゆくもの

いちオタクの徒然雑記

みほとせ2019のはなし

 

ミュージカル刀剣乱舞
「三百年の子守唄」2019
見てきました。

 

初見の感想残しとこうと思って。今度こそ。

やはり村正について、初演との比較とわたし個人のキャラ解釈も絡めてつらつら書きなぐります。ところどころ他のキャラやシナリオについても…話せたらいいけど見てるとこが限定的だからなぁ。
演出についてのネタバレが含まれますのでご注意ください。

 

 

 

 

これ以降村正について書いてることは、感じたことを割とそのまま素直な表現でまとめたものなんですけど、マイナスな物言いに見える部分があるかもですが、結論としては、初演よりもわたしの、ゲームの千子村正に対する解釈により近付いててめちゃくちゃ最高!です。
というか極になった時とかにも思い返して深めていった千子村正への解釈に何か裏打ちされるような印象というか。「そうそう初期の彼ってそんな感じする!」
って思いました。見たかった姿を見せてもらった満足感みたいなものがすごく強い。最高なんだよとにかく…最高なの……

 


一言でいうなら「怖くなった」と言ってもいいかもしれない。〝妖刀〟なんですよ、そこにいた千子村正は。
2017の初演と2度の真剣乱舞祭で見せていた、あの人懐っこい笑顔はどこにもなくて、いや笑うんだけど、やたらニタニタしてるというか、貼り付けたような笑顔で。台詞回しも言い切りのニュアンスがきつい。相手の返事を待ってない。人の言葉なんか聞く気がない。赤ん坊の泣き声に顔を顰め、耳を塞ぎ、そっぽを向く。そこにいた千子村正は、冷たさがあった。

戦い方も〝妖刀〟。刀を抜いたら人が変わったように、それまでの冷たさは衝動に変わる。人を、遡行軍を、敵だと認識した相手を切り捨てるだけのいくさ刀になる。初演の時のようなゲラゲラ笑いながら戦う姿はない。静かな狂気があった。衝動的、という言葉が合う。本能の赴くままに斬って薙いで刺して斬り捨てる。戦う時の表情が、というか目つきが本当に怖くて、推しのことを怖いと思う日が来るなんて、って気持ちになった。
祭で見せてた指を舐める仕草は、返り血や刀に着いた血を舐めとる仕草に昇華されてた。個人的にはファンサとしてはすこし疑問だったあの仕草が、戦うシーンへ昇華されてた事にちょっと嬉しくなってしまった。四つん這いの敵のうえに座るシーンと「邪魔デスよ」のシーンは初演とほぼ同じではあったけれど、色気というかセクシーさみたいなものは削ぎ落とされていて。手つきこそ色気が少しあったように思うけど、声は落ち着いてて無機質。ほんとにただ邪魔だと思ってる様子。
新しくつけられた殺陣に、後ろ姿の村正の首へ刀が刺さる、っていうものがあって。SEも相まってあわわ…って思ってたら振り返って、まさかの、口で刀を受け止めてた。遡行軍の刀に噛み付いてた。素直に言って衝撃。そう来るか、って思った。あのシーン本当に凄かったな。いい意味で背筋がぞくっとした。
足技も増えてて、蹴飛ばすし踏みつける。刀の振り回し方もだったけど、美しさより荒々しさが強くなった。

 

あとは「可惜夜の雲」が残ってたどころかかなりブラッシュアップされてて、千子村正という刀剣男士を描くのにあの曲、あのシーンはやっぱり必要だったんだな、と。そのあとの青江との会話も、青江のことはやっぱり苦手みたいで。どうしたらいいかわからない、という祭の時と違って警戒心が見えた。「脱ぎまショウか」「何の時間デスか」は、同じセリフなのに初演のコミカルさは微塵もなくて、奇を衒う発言に全く影響されない青江の心のうちを村正は読めてない、というのがわかるシーンになってたと思う。わかんないこれわたし村正のことばっかりめっちゃ見てるからそう思うのかもしれない。でもわたしはそう思った。あの時点での村正は青江のこと、警戒してる。
逆に青江は村正の心の動きを察しているようで、そのあとのセリフは諭すようにも聞こえた。でも青江は青江ですこし引いて見てるっていうか、どことなく他人事、〝心〟について知識として知ってはいるけど、実体験はなさそうというか、強く感情を揺り動かされたことはまだないんだろうな、と思った。「人間ごっこしてる」感じと言えばいいのかな。まあそもそも、彼ってあんまり感情表現豊かではないと思うんだけど。

 

蜻蛉切とは、ウザ絡みしに行く場面はありつつ、ほとんど彼のこと(というか反応?)を気にしてないように見えたかな。だから対する蜻蛉切も、あまり深くは追いかけない。「悪いやつではないのだ」というのも呆れのニュアンスがあったと思うんだよな…物吉くんを面白がって追いかけ回す村正を見ても、ため息だけ。
蜻蛉さん、「ただ、勝つために」のシーンはやっぱり何度見ても胸熱でいいなあと思った分、なんだか殺陣が流してやっているように見えてそれがちょっと残念だったかなあ……重さがないの。たぶん突き刺す、薙ぐ、って行動ひとつひとつに一瞬でも止めの動作が入ればそんなに違和感なかったと思うけど、なんかサラ〜っと流してる感じがして、蜻蛉切なのに殺陣が軽かった……見た日がたまたまそうだっただけだと思いたい……

 

書きながら思ったけどやっぱり祭での物吉くん、村正、蜻蛉切のやり取りの感じは再演の流れを汲んでのものだったのかなー、なんて。
物吉くん、村正へ臆することなく反論したり、迷う蜻蛉切を焚き付ける場面とかで芯の強さが垣間見られる「男の子!」って感じに変化してて、個人的にはとても好きでした。そして、信康を斬る、と言った石切丸への感情の吐露が初演以上に痛くて痛くて。ただ、その痛々しいまでの優しさと迷いをどう噛み砕いたのかがみほとせのシナリオには足りないんじゃないかと思う。「刀剣男士だから」と、歴史を守らなければいけないというだけで、あれだけのやるせない気持ちをどこかへ押し込めたのかと思うと少し無理があるように思うから、まるっと再演じゃなくて、物吉くんを中心に置いて欲しかった未練が残る……あとやっぱり「よく、生きられましたね……おやすみなさい」の声音が本当に優しくて慈しむ気持ちに溢れてて辛いけどとても好き。
個人的に横田くんの成長が素晴らしくて…ほんとよかった…(感覚が親戚のおばさん)

 

村正の、大倶利伽羅との絡みは初演の感想記事で書いた通り。何をしても反応が予想通りだから、あんなに絡みに行く。本編中でも言ってたね。「つれなくされると構いたくなる」って。ところどころで祭での行動が残っててなごみポイントだった。村正は大半の場面での愛嬌やコミカルさがごっそり削ぎ落とされていたから、そういうところでの笑いにすこしほっとする自分がいて不思議な気持ち。
倶利伽羅は、初演とキャストが違っていたけれど、キャラクターのことが好きな人ならきっと満足するのでは、とは。殺陣もセリフ回しも格好良かった。
これからのキャストさんだから、という部分は大いにあるけど、個人的には初演キャストの方が好きだったかなあ…でもほんと何が違うのかは上手く表現できないので、つまるところ好みの問題かなと思う。もしくはまだ初見の段階だから、馴染みが薄いだけ?

 

最後の方の、信康を斬れなかった石切丸を見て村正が無言で刀を抜いて前に出てくるところ、あのときの表情も無機質というか、淡々としていて、汚れ仕事を「妖刀の仕事」と引き受けようとしていた姿勢がとても悲しい。検非違使突入してなかったら、再演の村正は迷いなく信康を斬り捨てていたと思う。
あ、あとこれは憶測に近いけれど、歴史上の人物に成り代わって歴史の流れを立て直す、っていう話の時に大倶利伽羅が「馴れ合うつもりは無い」って立ち去った後で「……若いねえ」って石切丸は言うんだけど、そのセリフって大倶利伽羅のことだけではなく、「徳川に仇なす妖刀だから、近くにいない方がいいでショウ」と離れてゆく村正に対してのことでもあるのかな?とは。

 

ていうか振り返っていて思ったけど、石切丸と村正ってみほとせ本編中、全然絡んでない。蜻蛉切はもちろんだけど、大倶利伽羅、物吉くん、青江とはそれぞれ1対1で会話があるけど、石切丸とはほとんどない。はず。村正ばっかり見てたけど記憶にないから多分ない。祭2018の時のとあるやりとり(おそらくアドリブ部分。村正の言動への石切丸の反応)のレポを見た時の違和感はもしかしたらこの絡んでないっていうところに起因するのでは?ってちょっと思った。石切丸は大らかだから、誤解されやすい物言いをする村正へも特に偏見を持たずに関わっていた、っていう考えでいたけれどもしかして直接きちんと言葉を交わしてないから、ふわっとしかお互いのこと見てないのでは…というかむしろ、村正は石切丸のこと見てるかもしれないけど、石切丸はあんまり意識しては向き合ってない…?あれー!?
(そりゃそうか、村正が顕現してすぐの出陣であれだけのことをやったんだから、石切丸の意識の中に村正のことがあまりなかったとしても不思議ではない)

 


1部だけでこのクソ長文である。最推しだし思い入れが強いから仕方ないね。
どうでもいい話をすると、観劇の時は咳き込んだり泣いたりしかねないから、と必ずハンドタオルを手に持ってるんだけど、今回は泣くでもなく咳き込むでもなく、ただひたすらに手汗が酷かった。笑 幕間の休憩で自分で自分に引いた。どれだけ興奮してたんよ。
(あと、我ながら舞台見てると表情がコロッコロ変わる方だと思うので、ポカーンと口開けてたりしたところをキャストに見られていたら死ぬ)

 

2部は…頭空っぽにしてキャーキャーするコンテンツだとは思ってるから…あ、2部の村正には(当然っちゃ当然だけど)怖さは全然ありませんでした。
衣装は初演と再演、どっちも素敵だったけど初演の方が好きかなあ……でも再演の担当カラーが差し色になってる感じも好き…最終形態の細いリボンの飾り、黒と濃いピンクって色味もあってめちゃくちゃ可愛い……あ、でもトータルだと物吉くんが良いかな!最初出てきた時「お、王子様だ〜!?」って思いました。ひらひらふわふわが似合う。
曲に関してはもうね、あの、もっくんにジャズ系、本当にありがとうございます。わたしの思う彼の良さが一番活かせて似合うのがジャズだと思うので、本当に、ありがとう。音源はよ。(気が早い)
(真面目な話、新作公演のシリアルが入るだろうからシングルは7月くらいまでには出るかな?)

 


必死に書きすぎかな。ここらでとりあえず終わりにして、大楽過ぎたらまた色々感想書きたいと思います。約2ヶ月後。